特集 消化器診療と感染対策―COVID-19を中心に
巻頭言:消化器診療におけるCOVID-19のインパクト
入澤 篤志
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
pp.351-354
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001722
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2020年1月9日,世界保健機関(WHO)から中華人民共和国武漢市における肺炎の集団発生が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるものであるとする声明が出されて以来,短期間で世界中に広がり現在でも感染拡大は続いている.2021年2月1日の報告では,アフリカ等の統計は不確かながら,全世界での感染者数は1.03億人,死亡者数は224万人を数えている.本邦においては39.2万人,死亡者数は5,833人であり,2020年1月15日に第一例目の感染報告1)がなされてから,すでに1年が経過したにもかかわらず,2021年1月には地域限定ながらも2回目の緊急事態宣言が再発出された.今後のワクチン普及による拡大抑制に期待するところではあるが,落ち着くまでにはまだまだ時間がかかりそうである.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.