これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅰ 撮像方法(経腹壁超音波および超音波内視鏡検査) ④ラジアル型超音波内視鏡による標準描出法
石川 卓哉
1
,
川嶋 啓揮
2
,
大野 栄三郎
1
,
鈴木 博貴
1
,
植月 康太
1
,
藤城 光弘
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
2名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
ラジアル型
,
超音波内視鏡
,
標準描出法
Keyword:
ラジアル型
,
超音波内視鏡
,
標準描出法
pp.917-921
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001258
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
超音波内視鏡(EUS)は1980 年代に体内の深部臓器に対する低侵襲な画像検査法として報告1)されて以来,急速な進化を遂げており,現在では胆膵領域の診療において欠くことのできない手技となっている.EUS は走査法により,大きくラジアル型とコンベックス型に分けられる.EUS 関連手技が普及してきている昨今,診断的EUS においてもコンベックス型EUS を使用する機会が増えてきているが,乳頭部や胆囊など,観察部位によってはラジアル型EUS のほうが描出に優れている場合があり2),症例によって使い分けられることが望ましい.ラジアル型EUS の標準描出法についてはすでに本邦からいくつかの報告があるが3),4),本稿では,当科でのラジアル型EUS を用いた胆膵領域の描出法について,日頃筆者が観察の際に気を付けている点に重点を置いて解説する.
Copyright © 2020, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.