Japanese
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特集 膵癌への挑戦
A 膵癌診断の最近の進歩
超音波内視鏡検査
Recent advances in the diagnosis of pancreatic cancer by endoscopic ultrasonography
山雄 健次
1
,
中澤 三郎
1
,
芳野 純治
1
,
乾 和郎
1
,
山近 仁
1
,
印牧 直人
1
,
若林 貴夫
1
,
藤本 正夫
1
,
内藤 靖夫
2
,
三竹 正弘
2
Kenji YAMAO
1
1藤田学園保健衛生大学第二病院内科
2名古屋大学第2内科
pp.997-1004
発行日 1992年8月20日
Published Date 1992/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900859
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膵癌を充実型癌と嚢胞型癌に分類し,予後の良い膵癌の臨床像を明らかにした.すなわち,膵実質浸潤のない嚢胞型癌(嚢胞腺癌と粘液産生膵癌)が最も予後良好であり,ついで膵体尾部の小膵癌,無黄疸の小膵頭部癌などの順である.これらの範疇に入ると思われる癌を対象に各種の画像診断能を検討すると,EUSとERCPが最も良好であり,ついでUS, CT,血管造影の順になった.実施の簡便性を考慮すると,USとEUSはこれらの癌の診断の中心となるべき検査法と考えられる.また,充実型膵癌と他の膵腫瘤性病変との鑑別診断,腫瘍性膵嚢胞の良悪性の診断のポイントについて述べた.
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