特集 消化管疾患のER―診断と治療のポイント
巻頭言
瓜田 純久
1
1東邦大学医学部総合診療・救急医学講座
pp.561-562
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001162
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平成30 年版の消防庁の報告1)によると,救急自動車による急病の搬送人員3,686,438 人のうち,消化器系疾患343,910 名(9.3%),呼吸器系疾患340,035 名(9.2%),心疾患317,268 名(8.6%),脳疾患279,267 名(7.6%)と消化器系疾患がもっとも多く,この傾向は16~64 歳で11.2%まで上昇する.呼吸器系の多い小児科,循環器系の多い高齢者と異なり,生産年齢人口においてもっとも多いのが消化器系疾患の救急医療だった.迅速かつ的確に診断治療を行うだけではなく,速やかに社会復帰できることも求められる.
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