特集 大腸ESD の工夫
[各論]
3 .トラクション(4)エンドトラック法
阪口 博哉
1
,
豊永 高史
1,2
,
田中 心和
1
,
鷹尾 俊達
1
,
森田 圭紀
1
,
児玉 裕三
1
1神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
2岸和田徳洲会病院消化器内科
キーワード:
大腸ESD
,
エンドトラック
,
トラクション
Keyword:
大腸ESD
,
エンドトラック
,
トラクション
pp.269-274
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001078
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エンドトラックは,糸・プラスティックシース・T 字ハンドルで構成される.プラスティックシースの中に糸が通してあり,シース先端から出た糸はクリンチノット状のループになっている.エンドトラックの特徴は,シースを押し引きすることで牽引方向を変更できることであり,周辺切開から粘膜フラップを形成する場面で効果を発揮する.良い適応は,遠位結腸(とくにS 状結腸や直腸)である.大腸は変化に富む臓器であるが,エンドトラックを押し引きしたり先端の糸の長さの変化を加えることでより良い状況を作り出すことができると思われる.
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