特集 良好なバスキュラーアクセスを作製・維持するために
1.日本におけるバスキュラーアクセスの現状と課題
宮田 昭
1
1熊本透析アクセス研究所
キーワード:
バスキュラーアクセス
,
人口高齢化
,
糖尿病性腎症
,
多職種連携
Keyword:
バスキュラーアクセス
,
人口高齢化
,
糖尿病性腎症
,
多職種連携
pp.1385-1390
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003632
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日本におけるバスキュラーアクセス(VA)の現状と課題は,おもに人口高齢化と糖尿病性腎症の増加により自家動静脈内シャント(AVF),人工血管内シャント(AVG)の作製や維持が困難な症例が増加していることによる.動脈硬化や血管石灰化により手術の難易度が上がり,カフ型カテーテル使用は増加傾向にある.VA開存を向上させうる新たなデバイスが登場する一方,VAトラブルによる入院も多く,医療資源の適正な配分が必要となっている.これらの課題に対しては,早期からの計画的介入に加え,医師,臨床工学技士,看護師など多職種による継続的な管理と連携がきわめて重要である.

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