症例による透析患者の画像診断
関節リウマチ加療中に多発リンパ節腫脹・ネフローゼ症候群をきたし透析導入となった1例
清水 芳男
1
,
中井 公美
1
,
吉武 由莉
1
,
田中 新
1
,
庄司 有里
1
,
若林 啓一
1
,
富野 康日己
2
,
鈴木 祐介
3
1順天堂大学医学部附属静岡病院腎臓内科
2医療法人社団松和会
3順天堂大学医学部腎臓内科
キーワード:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)
,
AAアミロイドーシス
,
関節リウマチ
Keyword:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)
,
AAアミロイドーシス
,
関節リウマチ
pp.1683-1688
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003248
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関節リウマチ(RA)は抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体を代表とするシトルリン化蛋白に対する自己抗体が出現し,罹患関節の持続的炎症や破骨細胞の活性化によって軟骨・骨破壊をきたす疾患である.古くはADLが強く障害され,生命予後も不良であったが,21世紀に入り治療法が劇的に進化し予後は著しく改善した.RA治療のアンカードラッグはメトトレキサート(MTX)である.MTXは早期のRAに対し関節炎の抑制効果を発揮し,有効性・安全性指標の継続率はほかの従来型経口抗RA薬よりも高い.RA診療のガイドラインでは,MTXは投与禁忌がなければ,第一選択薬として推奨されている.
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