特集 透析医療を巡る臨床倫理の側面
9.各職種からみた倫理的側面(3)臨床工学技士からみた倫理的問題
渡辺 弦輝
1
1東京慈恵会医科大学附属病院臨床工学部・臨床工学技士
キーワード:
臨床工学技士
,
生命倫理
,
医療安全
,
教育
Keyword:
臨床工学技士
,
生命倫理
,
医療安全
,
教育
pp.1326-1330
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003154
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臨床工学技士は比較的新しい職種であり,法整備や診療報酬の改定,医師の働き方改革などの影響でその業務範囲は拡大し,複雑な倫理的問題に直面する機会が増えていくと考える.臨床工学技士を支える生命倫理観は「客観性」「工学からの専門的な提案」「安全厳守」「機器の媒介」「生命倫理の強い自覚」「機器教育と情報伝達」であるとされている.これらを中心とした倫理教育を強化し,実践的な問題解決能力を向上させることで,複雑な倫理的問題にも対処し,患者に対して安全で最善の医療を提供できると考えられる.
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