特集 高齢者施設で生活する透析患者の実態
8.療養病床入院の透析患者で見られる身体状況と栄養摂取の問題
飛田 美穂
1
1 倉田会くらた病院
キーワード:
療養病床
,
透析患者
,
栄養管理
Keyword:
療養病床
,
透析患者
,
栄養管理
pp.1208-1213
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003123
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療養病床入院高齢透析患者の身体状況は,すでに多くの患者が二次性サルコペニアの要因,危険因子を多数合併しており,入院後の最大の課題は栄養管理とリハビリテーションとなる.最近では意識障害などで経口摂取不能な患者も少なくないが,経口摂取可能な場合でも,多くの患者で必要エネルギー量の摂取は困難であり,高カロリー栄養飲料付加あるいは透析中の栄養素の喪失や異化の抑制などに対し透析中にアミノ酸,ブドウ糖そして脂肪乳剤の投与が有用である.個々の患者に適応した栄養管理の実践には,医師や管理栄養士のみならずチーム一丸となって患者に寄り添った食事箋,透析中の栄養素の補給や透析方法の選択が大切である.
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