特集 東日本大震災と透析医療
Ⅴ.福島第一原発メルトダウンと透析患者(2)いわき地区からの集団避難
川口 洋
1
,
新村 浩明
1
,
渡辺 良太
1
,
吉田 直人
1
,
久保田 俊也
1
,
常盤 峻士
1
1ときわ会常磐病院人工透析センター
キーワード:
東日本大震災
,
福島第一原子力発電所事故
,
透析医療
,
集団移動
,
いわき地区
Keyword:
東日本大震災
,
福島第一原子力発電所事故
,
透析医療
,
集団移動
,
いわき地区
pp.349-358
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002802
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東日本大震災で被害を受けた福島県浜通り(いわき地区)の被害状況と透析患者の集団避難の背景と実態について述べた.同地域は地震と津波によるライフラインの損壊のみではなく,今なお続く東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染によって,医療スタッフの自主避難(医療のマンパワー低下)と風評被害も加わった急速な孤立化により,透析治療が困難となった.原発事故発生6日後に透析患者が集団避難した.その経緯を概説した.
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