症例による透析患者の画像診断
中心静脈狭窄をきたし,新規バスキュラーアクセスとして動脈表在化術が奏効した症例
森田 圭介
1
,
村上 雅章
1
,
藤原 佑一
1
,
木村 翔太
1
,
鈴木 拓巳
1
,
小倉 菊乃
1
,
山本 凱大
1
,
大川 高生
1
,
新里 高広
1
,
松尾 研
1
,
田中 聡
1
,
長井 幸二郎
1
1静岡県立総合病院腎臓内科
キーワード:
長期留置型カテーテル
,
中心静脈閉塞
,
動脈表在化術
Keyword:
長期留置型カテーテル
,
中心静脈閉塞
,
動脈表在化術
pp.559-562
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002558
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
透析用アクセスは,AVF(arteriovenous fistula)や AVG(arteriovenous graft)を第一選択とし,その他のバスキュラーアクセスが作製できない場合に長期留置型透析用カテーテル(permanent vascular catheter;PVC)や上腕動脈表在化術などの別の術式が選択される.全身性エリテマトーデス(SLE)および抗リン脂質抗体症候群(APS)を原疾患とする末期腎不全症例で,PVC 留置による血栓形成により上大静脈(SVC)の高度狭窄が生じたために新規 AVF や AVG 作製が不可能となり,代替法として上腕動脈表在化術が奏効した症例を経験したので報告する.
Copyright © 2023, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.