特集 透析スタッフのメンタルヘルス
9.血液浄化センターのスタッフのストレスとメンタルケア対策の実際
小貫 亜希子
2
,
田野 将尊
3
,
岡 文恵
1,4
,
大澤 勲
1
,
後藤 博道
1
1埼友草加病院
2埼友草加病院公認心理師・臨床心理士
3埼友草加病院看護師
4日本赤十字社医療センター
キーワード:
スタッフ-患者関係
,
治療構造
,
二次的外傷性ストレス
Keyword:
スタッフ-患者関係
,
治療構造
,
二次的外傷性ストレス
pp.294-298
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002491
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血液浄化センターのスタッフのストレッサーは多数存在する.とくに特有の治療構造によって生じるスタッフ-患者関係の難しさは,双方にとって大きなストレスとなる.良好な治療関係を維持するために,治療構造を意識した関わりや三角構造の対話の工夫が挙げられる.また血液浄化センターでは多様な患者と関わることから,スタッフが二次的外傷性ストレスにさらされる危険が高い.カンファレンスやグループアプローチを通してスタッフを組織的にエンパワメントする仕組みの構築や,患者の両価的な葛藤を支えるスタッフの姿勢に価値を置くことが重要である.
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