サルコペニア・褥瘡に対する期待と懸念

サルコペニアに関するアジアワーキンググループ（AWGS）では，サルコペニアを「加齢による筋肉量の減少，筋力の低下，身体能力の低下」と定義され，各診断要素のカットオフ値を明示した（低筋力は，男性で28 kg未満，女性で18 kg未満の握力と定義し，低体力基準は，6 m歩行＜1.0 m/s，Short Physical Performance Batteryスコア＜9，または5時間椅子立ち試験＜12秒と定義されている）．またサルコペニアは代謝性疾患や心血管疾患の罹患率および死亡率の上昇と関連している．