特集 外科医を支援する
臨床工学技士の職務範囲とその現状
林 裕樹
1,2
1社団法人日本臨床工学技士会
2名古屋大学医学部附属病院 臨床工学技術部
キーワード:
生命維持管理装置
,
医療機器
,
保守管理
,
立会い
Keyword:
生命維持管理装置
,
医療機器
,
保守管理
,
立会い
pp.728-730
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101526
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臨床工学技士は医師の指示の下に,生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする,医学と工学の両面を兼ね備えた医療機器の専門医療職種である.その誕生は,医療機器の高度化・複雑化が一層進む中,医療機器の専門医療職が定められていなかったことが背景にある.特に血液浄化,人工心肺,高気圧酸素といった高度な生命維持管理装置を操作する国家資格の必要性が高まり1987年5月に制定された.現在では2万5,000人を上回る有資格者が存在し,医師をはじめ,看護師などと共にチーム医療の一員として医療機器を通し安全確保の担い手として貢献している.
具体的な業務部署は,生命維持管理装置の操作に携る手術室,人工透析室,集中治療室,高気圧酸素治療室,医療機器保守管理室などがある.
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