特集 透析医療システムの将来と医師の働き方改革
4.透析業務の管理(安全担保)(3)AIを用いた透析患者管理の可能性
井上 宏子
1
,
相澤 昌史
1
,
淺沼 克彦
1
1千葉大学大学院医学研究院腎臓内科学
キーワード:
血液透析
,
患者管理
,
人工知能
,
機械学習
,
解釈可能性
Keyword:
血液透析
,
患者管理
,
人工知能
,
機械学習
,
解釈可能性
pp.1507-1511
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001983
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透析患者の管理に人工知能(AI)を利用した研究はこれまでに複数報告されている.最も実用化が近いと思われるのは貧血管理への応用であり,ヘモグロビン濃度をシミュレーションし最適な薬剤投与量を推奨するAIモデルが開発され,大規模データで検証されている.その他,副甲状腺ホルモン濃度の予測や最適なドライウエイトの予測,透析中の血圧低下の発症予測などにAIが応用され,患者管理に有用と思われる結果が報告されている.これらの研究を発展させ透析患者の管理を行うAIシステムを構築することにより,個々の患者に最適な治療を効率的に提供できるようになる可能性がある.
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