特集 透析医療システムの将来と医師の働き方改革
本特集の意図―透析医療,変革の時期
中山 昌明
1
1聖路加国際病院腎センター・腎臓内科
pp.1436-1436
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001972
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医師の働き方改革が2024年から本格的に稼働する.この基本的な目的は,重要な社会インフラである医療サービスを国民に提供していくために,担い手である医師の労働環境を適正化し医師が健康に働き続けることができる環境を整備することにある.つまり医療のsustainability(持続可能性)を意図したものと解釈できる.そのために,まず長時間労働の抑制が掲げられた.一方,医師の負担を削減しつつ,医療の質を担保するためには,業務内容そのものの見直しが必須となる.医師にしかできないこと,他職種に任せるあるいは移譲できること,これらを峻別する必要がある.そのなかで,診療体制の見直し,タスク・シフト,人工知能(AI)による業務の効率化,そして増加する女性医師の役割も喫緊の課題となる.
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