特集 透析看護分野の看護師の認定・研修制度と社会から求められるもの
5.実践報告(1)慢性疾患看護専門看護師の透析分野での役割と実践
西川 沙織
1
,
中村 雅美
2
1大阪府済生会泉尾病院透析センター・慢性疾患看護専門看護師
2大阪府立大学地域保健学域看護学類・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
透析
,
専門看護師
,
高度看護実践
,
慢性の病い
Keyword:
透析
,
専門看護師
,
高度看護実践
,
慢性の病い
pp.269-273
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001651
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透析・腎臓病をサブスペシャリティとする慢性疾患看護専門看護師(CNS)の実践(直接ケア)事例から,透析分野におけるCNSの役割について考察した.CNSは,緊急透析導入となった患者の自己管理行動に対する「これまで頑張れていなかった」「これからは好きにする」という言葉から患者の病い体験を理解し,患者が透析とともに生活していく方策を見つける支援を行っていた.この支援の軸には,患者を病いとともに生きている生活者として捉える視点が存在していた.またタイミングを逃さずにパートナーとなり,支持的な姿勢で関わったことも,生活者としての患者を支える支援であった.
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