特集 透析患者PADの最前線
7.局所療法(2)デブリードメント―マゴット療法
萩原 慎
1
,
佐久田 斉
1
,
大木 隆生
2
1AOI 国際病院血管外科
2東京慈恵会医科大学外科学講座血管外科
キーワード:
マゴット療法
,
デブリードメント
,
透析
Keyword:
マゴット療法
,
デブリードメント
,
透析
pp.719-723
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001324
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超高齢社会のわが国において,糖尿病患者および透析患者が増えたことで,末梢動脈疾患(PAD)患者も増加傾向である.とくに透析患者におけるPAD の大切断率は非常に高く,また大切断後の生命予後も非常に悪いため,透析患者にとって大切断回避は生命予後を決めるうえで非常に重要である.救肢のためには集学的な治療が必要である.第一選択となる血行再建術も大事であるが,その前後の創傷管理も血行再建と同等に非常に大切である.当科での治療経験を踏まえて,創傷管理におけるデブリードメント方法の一つであるマゴット治療の概要や適応などに関して述べていきたい.
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