Japanese
English
治療
クリニックにおける下肢壊疽に対するマゴット治療の経験
Maggot debridment therapy for the treatment of ischemic wound at a clinic
佐藤 まどか
1
,
竹内 真
1
Madoka SATO
1
,
Makoto TAKEUCHI
1
1ゆりのき皮膚科形成外科
1Yurinoki Dermatology, Plastic and Reconstructive Surgery Clinic, Saitama, Japan
キーワード:
マゴット
,
壊疽
Keyword:
マゴット
,
壊疽
pp.826-830
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103419
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 症例1:59歳,男性.右足糖尿病性壊疽.マゴット治療を開始したが,壊疽の範囲は拡大した.本人の強い希望でマゴット治療を継続したところ,4か月後には良好な肉芽形成が認められるようになった.約1年かかったが,創は上皮化し,右下肢を温存でき,歩行が可能となった.症例2:75歳,男性.初診時右下腿下部1/3から足部にかけて完全に黒色ミイラ化していた.マゴット治療にて壊死部分は脱落し,良好な肉芽が出現した.その後,右下腿脛骨腓骨切断術と断端形成縫合術にて創を閉鎖した.虚血による下肢壊疽は切断に至る可能性が高い難治な病態であるが,マゴット治療は簡便な治療であり,切断の前に試してみてもよい治療法であると考えられた.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.