特集 近未来の透析医療
1.近未来の透析医療(1)医師の立場から
川西 秀樹
1
1土谷総合病院
キーワード:
透析装置
,
至適透析
,
セントラル透析装置
,
個人用透析装置
Keyword:
透析装置
,
至適透析
,
セントラル透析装置
,
個人用透析装置
pp.427-432
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001252
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日本の透析患者生存率は世界のトップとなっている.これは透析機器・血液浄化器の開発,透析システムの整備に多くを負っており,学会,臨床工学技士会,業界の協力関係が大きな役割を果たしてきた.しかし世界一の生存率であると誇っているが,それが逆に新たな治療技術の開発へのモチベーションを弱め,生存率の頭打ちとともに透析療法自体の老齢化が徐々に進展してきているのかもしれない.今後,原点に立ち返って個々の症例に合った透析治療を再考する必要があるであろう.透析療法のイノベーションをはかるために,学会,技士会,業界のさらなる協力関係とともに,次世代への透析科学の伝承が重要となる.
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