症例による透析患者の画像診断
深腸骨回旋動脈末梢枝動脈瘤破裂をきたしたMPO―ANCA 陽性顕微鏡的多発血管炎の1 例
平塩 秀磨
1
,
佐藤 彩加
2
,
山田 有美
1
,
正木 崇生
1
1広島大学病院腎臓内科
2東広島医療センター腎臓内科
キーワード:
深腸骨回旋動脈
,
動脈瘤破裂
,
急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
,
MPO―ANCA 関連腎炎
,
顕微鏡的多発血管炎(MPA)
Keyword:
深腸骨回旋動脈
,
動脈瘤破裂
,
急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
,
MPO―ANCA 関連腎炎
,
顕微鏡的多発血管炎(MPA)
pp.297-301
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001216
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
末梢動脈瘤の頻度は全動脈瘤のうち約20 %程度とされ,大腿深動脈瘤は末梢動脈瘤の0.5 %と非常にまれな疾患である.また,抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody;ANCA)関連血管炎は全身の各臓器に血管炎を呈する難治性疾患であり,高齢者に多く発症する.さらに本疾患は,時に多発する中小末梢動脈瘤を生じる場合があり,注意が必要である.今回,われわれはmyeroperoxidase(MPO)-ANCA 関連腎炎による急速進行型腎炎症候群(rapidly progressive glomerulonephritis;RPGN)の加療中に,右深腸骨回旋動脈末梢枝動脈瘤破裂をきたした1 例を経験したため,報告する.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.