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特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
III 新しし検査法と診断法
表在性真菌症の感染経路の検査法
Mycologic techniques for routes of infection on superficial mycoses
加藤 卓朗
1
Takuro KATOH
1
1済生会川口総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Saiseikai Kawaguchi General Hospital
キーワード:
皮膚糸状菌
,
感染経路
,
家塵
,
Candida albicans
,
癜風菌(Malassezia furfur)
Keyword:
皮膚糸状菌
,
感染経路
,
家塵
,
Candida albicans
,
癜風菌(Malassezia furfur)
pp.101-105
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901522
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表在性真菌症の感染経路の解明に有用な検査法を解説した.菌種別にみると外因性の皮膚糸状菌は感染源や環境からの分離が,内因性のCandida albicans,癜風菌(Malassezia furfur)は病変部,非病変部からの分離が重要となる.皮膚糸状菌の分離に用いられる培地はサブローブドウ糖寒天(SDA),chloramphenicol,cycloheximide添加SDA(ACS),5FC培地である.病変部,非病変部からの分離法として試験管培地を用いる方法,綿棒塗抹法,cotton swab sampling法,finger-press法,hairbrush法,tooth brush法などがある.白癬患者からの環境中への菌の散布状況の検査法としてスリッパの粘着セロファンテープ法,footpress培養法などがある.住環境からの分離法として,粘着セロファンテープ法やACSあるいは5FC培地を用いた家庭掃除機塵埃からの分離法がある.Candida albicansは舌などの粘膜から高率に分離され,癜風菌の分離には脂質を加える必要がある.
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