特集 その人らしい生活を支える透析看護
4.透析治療に困惑する患者の家族を支えるケア[事例2]認知症を患う透析患者とその家族への看護実践
森本 麗子
1
,
中原 宣子
2
1浅香山病院透析センター・大阪糖尿病療養指導士
2浅香山病院透析センター・慢性腎臓病療養指導看護師,腎臓病療養指導士
キーワード:
認知症
,
血液透析
,
運動
,
ACP
Keyword:
認知症
,
血液透析
,
運動
,
ACP
pp.1379-1386
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001079
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認知症を合併した維持血液透析患者の事例を経験した.ユマニチュードを基本とした関わりや運動療法を取り入れることで,患者は比較的安定した時を過ごすことができたが,次第に認知症症状は悪化した.それとともに血液透析の維持が困難となり,家族と共にそのあり方や今後について,どのように選択するのが患者にとって良いか模索しながら看護を進めた.患者の意思を推定することの難しさを痛感するとともに,ACP(advance care planning)や事前指示書の重要性を確認した.
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