CKD 患者におけるがん化学療法─透析患者を中心に
IV がん患者のサポーティヴケア 4 貧血
新倉 崇仁
1
,
小林 賛光
1
,
山本 裕康
1
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
がん
,
化学療法に伴う貧血
,
赤血球造血刺激因子製剤
,
慢性腎臓病
Keyword:
がん
,
化学療法に伴う貧血
,
赤血球造血刺激因子製剤
,
慢性腎臓病
pp.902-908
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000953
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
• 一般的にがん患者は貧血の合併が多いが,そのなかで化学療法に伴う貧血(CIA)の占める割合がもっとも多い.
• がん患者では,赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の使用により,血栓症や死亡のリスクが上昇する可能性がある.
• がんを合併した慢性腎臓病(CKD)患者の貧血管理に対して,ESA の積極的な使用は推奨されない.
• 一般のCKD 患者とは異なり,がんを合併したCKD 患者では,病態に応じた個別の貧血管理が必要である.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.