CKD 患者におけるがん化学療法─透析患者を中心に
IV がん患者のサポーティヴケア 11 透析の見合わせ
岡田 一義
1
1川島会川島病院
キーワード:
透析
,
悪性腫瘍
,
事前指示書
Keyword:
透析
,
悪性腫瘍
,
事前指示書
pp.955-961
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000960
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
• 医療チームは,患者に事前指示書を作成する権利があることを説明し,事前指示書を尊重した治療とケアを行うことが重要である.
•「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」は終末期患者を対象としており,治療により長期延命が可能な非終末期患者に対して透析見合わせの選択肢を提案することは差し控える.
•「提言」で述べられている透析見合わせを検討する状況において,「提言」の意思決定プロセスに準じて対処する.
• 精神疾患がない非終末期患者で見合わせの強い意思が変わらず,家族も同意したときには,その意思を尊重しながらも医療チームは透析を開始/継続するように話し合いを継続する.
• 透析を見合わせた場合は,アドバンス・ケア・プランニング(「人生会議」)により効果的な緩和ケアを提供する.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.