特集 慢性腎臓病の看護実践をリフレクションする
3.実践報告(1) 保存期患者の治療選択支援―腎臓病とともに生きることを支える意思決定支援と看護の専門性
中村 雅美
1
1大阪府立大学地域保健学域看護学類・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
リフレクション
,
意思決定支援
,
腎代替療法
Keyword:
リフレクション
,
意思決定支援
,
腎代替療法
pp.269-273
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000824
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日常的によくみられる「患者からの質問を受けそれに答える」という対話から,腎臓病とともに生きる道のりを支える意味があったと学んだ実践を,Gibbs のリフレクティブ・サイクルに沿ってリフレクションした.リフレクションを通して,腎代替療法に関する意思決定支援の焦点はどの治療法を選ぶかではなくそのプロセスであり,腎臓病をもちながら生活していくことを支える支援であるという視点の転換を可能にした.また「生活を支える」という看護の専門性を自覚することとなった.これらの学びは患者が腎臓病をもちながら,どのように生きていくのかを医療者とともに考えていく双方向のやり取りであることを意識した今の実践につながっている.
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