特集 開かれたCKD 看護の模索―意思決定を支援する
[実践報告]2. 腹膜透析患者に対する意思決定支援の実際―導入・離脱・中断・併用療法選択における支援
齋藤 凡
1
1東京大学医学部附属病院看護部
キーワード:
腹膜透析
,
意思決定支援
,
情報共有合意モデル
Keyword:
腹膜透析
,
意思決定支援
,
情報共有合意モデル
pp.1447-1452
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000208
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意思決定支援の大前提は,説得するのでも待つのでもなく,ともに合意に至ろうとする姿勢である.透析導入期には治療が中心目的になりがちだが,治療のために生きていくのではなく生活のために体調を整えていくことを意識してもらえるように,意思決定を支援していく.また在宅での治療であり,介護者・家族の負担にも十分に注意し,トラブル時の対応など日々の生活の意思決定も支えていく必要がある.血液透析への移行など治療が大きく変わるときには,自責的な感情を強くもたないようになど感情面も注意して支える.
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