特集 透析患者における電解質・酸塩基平衡異常―透析液を含めて
7.カリウム異常の心臓に与える影響
常喜 信彦
1
,
松金 愛
1
1東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科
キーワード:
高K血症
,
低K血症
,
QT間隔延長
,
徐脈性不整脈
,
頻脈性不整脈
Keyword:
高K血症
,
低K血症
,
QT間隔延長
,
徐脈性不整脈
,
頻脈性不整脈
pp.179-184
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000798
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
血液透析患者ほど短時間にカリウム(K)値が変動する集団はない.K 値は心筋の静止膜電位の維持に重要な働きをしており,その血清値の変動は不整脈発症と密接に関係している.血液透析前には高値を示し,透析後には低値を示すことが多く,どちらへの配慮も必要である.逆にK 値の変動が血液透析患者に致死性不整脈や心臓突然死が多く散見される大きな原因の一つといっても過言ではない.K 値の異常と心筋細胞の変化について概説する.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.