特集 心エコー 傾向と対策―ケースで学ぶ! 実地医家がおさえておきたい診断・評価法
[Chapter 4] 心エコーのtipsあれこれ
不整脈患者の心機能評価
髙橋 智紀
1
,
楠瀬 賢也
1
1徳島大学大学院 医歯薬学研究部循環器内科学
キーワード:
心房細動
,
徐脈性不整脈
,
頻脈性不整脈
,
期外収縮
Keyword:
心房細動
,
徐脈性不整脈
,
頻脈性不整脈
,
期外収縮
pp.283-286
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_283
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▪心房細動症例では複数心拍から平均値を算出することが望ましいが,先行RR間隔と先々行RR間隔が等しい心拍をindex beatとして計測することで,多数心拍計測の手間を省くことができる.
▪徐脈症例では十分な心拍出量が得られているか,原因となる急性疾患が隠れていないかを評価する.
▪頻脈性不整脈症例ではとくに一過性の左室拡張不全,収縮不全を呈することが多く,頻脈誘発性心筋症の有無に注意する.
▪期外収縮症例では基礎心疾患の有無でリスク評価の方法が変わるため,各種心筋症や虚血性心疾患の評価も併せて行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2023