特集 予後改善を目指した透析医療
5.心臓死はこのように予防する
常喜 信彦
1
,
田中 友里
1
1東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科
キーワード:
非虚血性心筋症
,
心臓突然死
,
徐脈性不整脈
,
心静止
,
QT 延長症候群
Keyword:
非虚血性心筋症
,
心臓突然死
,
徐脈性不整脈
,
心静止
,
QT 延長症候群
pp.1093-1098
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000133
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透析患者の心臓死の2 大原因は心不全死と心臓突然死である.透析患者では多くの心疾患を合併することはいうまでもない.各心疾患をいかに予防するかに配慮するとともに,いかにして心不全死や心臓突然死の主因である致死性不整脈を予防するかも,心予後改善には重要な課題である.心不全死の過程である,心リモデリングをどのように抑えるか,不整脈の誘因因子をどのように排除するかがポイントとなる.近年,何気なく当たり前のように使用している透析液のK 濃度やCa 濃度がQT 延長を介して,致死性不整脈に関与しているとの報告がある.
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