特集 腹膜透析患者のキュア&ケアのレベルアップ
3.PD カテーテルの日常管理
村田 智博
1
,
石川 英二
1
1三重大学医学部附属病院血液浄化療法部
キーワード:
2017 ISPD ガイドライン
,
出口部ケア
,
カテーテル
,
抗菌薬
,
ドレッシングフィルム
Keyword:
2017 ISPD ガイドライン
,
出口部ケア
,
カテーテル
,
抗菌薬
,
ドレッシングフィルム
pp.1535-1539
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000734
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国際腹膜透析学会(ISPD)のガイドラインで出口部感染症の発症率を年に一度見直すことが推奨されている.カテーテル挿入直前の抗菌薬投与が推奨され,術後はドレッシングフィルム材により閉鎖環境を作り,出口部の安静も図る.安定期には毎シャワー後の洗浄,消毒薬を用いた出口部ケア,出口部への軟膏塗布が有用である.出口部位は腹部,前胸部,上腹部,背中があり,ウルトラロングカテーテル,JBS―2 カテーテルにより容易に作製できるようになった.出口部付近ではポビドンヨード液,皮膚との摩擦,チタニウムアダプター近傍では屈曲などの機械的刺激がカテーテルの自然損傷と関連する.これらを避けることでカテーテルの安定使用が可能となる.
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