特集 2025年に向けた透析室のキュアとケア
1.「 2025年問題」の本質と医療・介護における今後の課題と対策
小池 創一
1
1自治医科大学地域医療学センター地域医療政策部門
キーワード:
団塊世代
,
後期高齢者
,
地域包括ケア
Keyword:
団塊世代
,
後期高齢者
,
地域包括ケア
pp.1391-1399
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000703
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「2025 年問題」とは,2025 年には1947~49 年生まれのいわゆる「団塊の世代」が全員75 歳以上になることに伴う諸問題を指している.医療や介護を受ける者が増加し,必要となるサービスも変わるなか,現状の医療・介護の提供体制では,医療や介護を必要とする者のニーズと合わなくなり,社会保障の維持が難しくなっていく.地域包括ケアは,2025 年に向けた医療・介護の提供体制を再構築するための取り組みとして重要である.65 歳以上人口は2040 年代の初めまで増加を続け,65 歳以上人口割合は2040 年代以降も上昇,2065 年にはほぼ4 割に達することを踏まえると,2040 年,さらにその先を見据えた対策も重要となる.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.