特集 透析患者の人生の最終段階への関わり方
1.透析差し控え・中止
(3)救急・集中治療における意思決定プロセス
松田 兼一
1
,
森口 武史
1
1山梨大学医学部救急集中治療医学講座
キーワード:
救急医療
,
集中治療
,
救急現場
,
心肺蘇生
,
緩和ケアプログラム
Keyword:
救急医療
,
集中治療
,
救急現場
,
心肺蘇生
,
緩和ケアプログラム
pp.1193-1198
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
救急・集中治療における重症症例の背景はさまざまであるため,対応を細分化し,個々の症例に応じた対応が勧められている.長期にわたり安全に安定した慢性透析療法が施行されている透析患者においても救急医療の終末期が突然訪れることはまれではない.もしものことが突然訪れた場合の対応について,本人・家族だけではなく関係する医師を含めた医療関係者全員で日頃から話し合い,文書として保管しておくべきと考える.同時にすべての透析患者を対象とした,透析開始時から始まる透析患者独自の緩和ケアプログラムの作成と,すべての透析関係者に対して緩和ケアプログラム研修会の受講を義務化すべきと提言する.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.