特集 小児腎不全―移行期医療の管理
8.小児血液透析の現況
芦田 明
1
,
中倉 兵庫
2
1大阪医科大学小児科
2有澤総合病院血液浄化センター
キーワード:
血液透析
,
移行
,
小児
Keyword:
血液透析
,
移行
,
小児
pp.1125-1130
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000639
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児における血液透析療法は,医療の進歩に伴い,新生児や低出生体重児においても安全に施行できるようになり,20 歳未満で腎代替療法に導入される児の15 %に血液透析が選択されている.しかし,バスキュラーアクセスの作製や抗凝固における配慮,成長に合わせたドライウエイトの設定変更など成人に比し,多くの医療者の手がかかる.そのような環境下で医療を受けている児を成人担当科に転科させ,血液透析を継続するためには,患者の教育とともに,小児科側からの適切な情報提供と成人科における患者からの情報抽出の工夫が必要である.本稿では小児血液透析患者の現況と移行における留意点を概説する.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.