透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
感染症対策 CQ 60 透析施設の院内感染対策はどのように行いますか?
安藤 亮一
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1 武蔵野赤十字病院腎臓内科
キーワード:
院内感染
,
標準予防策
,
感染経路別対策
,
透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン
Keyword:
院内感染
,
標準予防策
,
感染経路別対策
,
透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン
pp.928-931
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000584
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Ⅰ医学的背景
透析患者は易感染性であり,院内感染のリスクが高く,透析施設における院内感染対策は重要である.
Ⅱキュア
「透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(四訂版)」をもとに,施設に合わせたマニュアルを策定して遵守する.
ウイルス肝炎は,とくに院内感染に注意すべき血液媒介感染症で,直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療が院内感染対策上も有効である.
HIV,インフルエンザ,結核,MRSAも透析施設で問題となる感染症であり,ガイドラインに従って対応する.
Ⅲケア
院内感染対策の基本は標準予防策であり,そのうえに感染経路別対策を立てる.
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