特集 変貌する感染症
標準予防策(スタンダード・プリコーション)と感染経路別対策
近藤 陽子
1
1国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科
キーワード:
標準予防策(スタンダード・プリコーション)
,
感染経路別対策
,
個人防護具(PPE)
Keyword:
標準予防策(スタンダード・プリコーション)
,
感染経路別対策
,
個人防護具(PPE)
pp.544-548
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101454
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病院感染防止の基本対策
病院はさまざまな疾病をもつ患者が集団で生活をする場所である.このような場所では,微生物は患者-患者間,患者-医療従事者間を容易に伝播してしまう.医療従事者は,自らが微生物のベクター(運び屋)となり患者の生命を危険にさらす可能性があること,また自分自身が曝露を受け,感染する危険性が高いことを認識する必要がある.このような病院における微生物の広がりを防止する対策として,標準予防策(スタンダード・プリコーション,standard precaution)と感染経路別対策(transmission methods based precaution)が米国で提唱され,現在最も重要であり基本的な対策であると考えられている.ここでは,医療・看護の基本技術としてスタンダード・プリコーションと感染経路別対策について概説する.
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