特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来
[Ⅰ章] COVID-19診療の基本:総合診療医が今知っておくべきこと
COVID-19の感染予防対策—院内・施設内に持ち込ませない! 広げない!
川村 隆之
1
,
岡 秀昭
2
1埼玉医科大学総合医療センター 感染症科・感染制御科
2埼玉医科大学総合医療センター 総合診療内科・感染症科
キーワード:
新型コロナウイルス
,
COVID-19の早期認識
,
標準予防策
,
トリアージ
,
休業期間
,
飛沫感染予防策
,
接触感染予防策
Keyword:
新型コロナウイルス
,
COVID-19の早期認識
,
標準予防策
,
トリアージ
,
休業期間
,
飛沫感染予防策
,
接触感染予防策
pp.26-29
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202944
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院内・施設内へ「持ち込まない」
早期に「COVID-19疑い」を察知せよ
何より重要なのは、目の前の患者さんがCOVID-19の可能性があることを察知できるかどうかである。
ただし、症状については未だ一定の見解はない。あくまで一般論を述べるが、初期は感冒と区別がつかないような症状が出現し、重症化する場合には7日ほど経過してから重症化する1)(p.15・21)。重症例においてCOVID-19を疑うのは、それほど困難ではないと考えられる。むしろ「間質性肺炎」や「ニューモシスチス肺炎」など、胸部CTで同様のすりガラス陰影を呈する疾患の除外が不十分なケースが散見されるように感じる。
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