特集 透析患者の体力と認知力を考える―患者と家族が満足するキュアとケア
[総論]2.認知症予防
浦上 克哉
1
1鳥取大学医学部保健学科生体制御学
キーワード:
軽度認知障害(MCI)
,
物忘れ相談プログラム
,
TDAS
,
認知症予防教室
,
アロマセラピー
Keyword:
軽度認知障害(MCI)
,
物忘れ相談プログラム
,
TDAS
,
認知症予防教室
,
アロマセラピー
pp.451-458
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000432
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認知症の第1 次予防は,つい最近まで不可能と思われていたが,近年の科学的エビデンスから可能性が示されてきた.認知症の人が462 万人,軽度認知障害(MCI)の人が400 万人という日本の状況からは,第1 次~第3 次までの認知症予防対策を徹底的に行っていくことが急務と考えられる.認知症検診を行い,軽度認知障害を早期に見つけ認知症予防教室を勧めて認知症への進展を防止する(第1 次予防).軽度の認知症を見つけたら専門医療機関へ紹介し早期診断・早期治療に結びつける(第2 次予防).認知症への適切な薬物治療とケアにより進行防止をはかる(第3 次予防).認知症予防の一つの方法としてアロマセラピーが注目されている.アルツハイマー型認知症では嗅神経から神経変性が始まるので,アロマの香りで嗅神経を活性化させる方法である.
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