特集 キュアとケアをつなぐナーシングスキル
3.実践報告(2) 糖尿病性腎症患者に対するキュアとケア― 糖尿病性腎症である身体を捉えなおし,自主的な療養行動が生まれた事例
大森 泉
1
1山梨勤労者医療協会甲府共立病院血液浄化室・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
糖尿病性腎症
,
身体
,
自己管理
Keyword:
糖尿病性腎症
,
身体
,
自己管理
pp.261-266
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000364
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糖尿病性腎症は,慢性腎臓病対策で重要な意味をもつ.糖尿病性腎症患者が腎機能の低下を自覚し自己管理を行っていくことが重要である.しかし,自覚症状に乏しい糖尿病性腎症を患者自身が自覚していくことには難しさがある.患者自身が糖尿病性腎症である自らの身体を捉え,関心をもち,自ら主体的に自己管理に向けて動き出そうと働きかけることが重要である.糖尿病性腎症についての治療は,他者からの介入のみではなく,自己管理が重要である.それに向けて,看護師としてどのようにケアしていくか,キュアとケアの関係性から考える.
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