ネフローゼ症候群 診療の新たな潮流 ネフローゼ症候群の診断と病型分類
糖尿病性腎症
安孫子 亜津子
1
,
羽田 勝計
1旭川医科大学 内科学講座病態代謝内科学分野
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
検尿
,
生検
,
タンパク尿
,
糖尿病性腎症
,
早期診断
Keyword:
Biopsy
,
Diabetic Nephropathies
,
Nephrotic Syndrome
,
Proteinuria
,
Urinalysis
,
Early Diagnosis
pp.703-706
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013356246
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わが国の透析導入原疾患としてもっとも多い,糖尿病性腎症患者において,尿検査は腎症を診断するうえでも,腎症の治療介入効果を判定するためにも重要である.顕著な血尿を認めたり,短期間で急激に蛋白尿が増加した症例では腎生検が必要であり,糖尿病性腎症にその他の腎疾患が合併していることもある.尿蛋白量が多い糖尿病性腎症患者では,腎不全への進行が早く,血清Cr値の上昇に比して,早期に透析導入が必要となる症例も多い.ネフローゼ症候群の糖尿病性腎症患者の蛋白尿を減少させることは,患者の予後改善に重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013