特集 開かれたCKD 看護の模索―意思決定を支援する
[実践報告]4.腎移植に対する意思決定支援の実際 b.移植コーディネーターによる支援
佐藤 真澄
1
1市立札幌病院看護部・移植コーディネーター
キーワード:
腎移植
,
意思決定支援
,
夫婦
Keyword:
腎移植
,
意思決定支援
,
夫婦
pp.1471-1475
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000212
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生体腎移植の場合,ドナー候補者に強制や圧力がかかっていないこと,自発的であることが大前提である.ドナー候補者に不安や葛藤がある場合は,不安や葛藤の内容を明らかにしたうえで慎重に対応し,ドナー候補者が迷いなく意思決定できるよう支援していくことが重要である.一方,患者においても,ドナー候補者がどのような思いで提供を決めたのかを理解したうえで移植手術を受けることが「移植腎を大切に守りながら生活していくこと」への決意に結びつくと思われる.意思決定支援は医師・看護師・コーディネーターなどのさまざまな医療者によって行われるが,その中心となるのは移植コーディネーターであり,事例を通して,意思決定支援の在り方について考える.
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