特集 創造する透析医療―新たなmodalityへの期待と課題
4.透析療法の新たな視点(3) 日本の透析産業は海外で勝負できるのか?―医療の立場から
竹澤 真吾
1
,
丹下 佳洋
1
1九州保健福祉大学保健科学部臨床工学科
キーワード:
ASEAN
,
CDDS
,
臨床工学技士
Keyword:
ASEAN
,
CDDS
,
臨床工学技士
pp.693-698
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000062
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日本の透析システムはCDDS(central dialysis fl uid delivery system)が用いられており,世界的には特殊な方法である.この方法を海外へ普及することは難しいと予想されるが,水処理システム,水質管理方法は世界共通であり,トップレベルの日本式は十分に海外でも採用される.とくにASEANでは確実に透析患者が増加するため,積極的なアプローチを展開すべきである.水質管理には十分な教育が不可欠だが,NPO法人等を活用し,施設をリタイアした熟練技術を有する臨床工学技士を派遣すれば,ASEAN諸国の透析用水清浄化が短時間で可能となる.
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