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公益社団法人日本麻酔科学会第70回学術集会講演特集号 招請講演
microRNAが関与する疾患の成り立ちと麻酔管理
Pathogenesis and anesthesia management focused on microRNA
石川 真士
1
Masashi ISHIKAWA
1
1日本医科大学付属病院麻酔科ペインクリニック
キーワード:
microRNA
,
麻酔薬
,
がん
,
心臓
,
急性腎障害
Keyword:
microRNA
,
麻酔薬
,
がん
,
心臓
,
急性腎障害
pp.S38-S44
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2023130007
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はじめに
microRNA(miRNA)はタンパク質をコードしていない小分子RNAの一つで,1993年にCaenorhabditis elegans(線虫)から発見された1)。その後の研究で,臓器や疾患特異的なmiRNAがあることが分かり,miRNAは診断ツールや治療対象として循環器やがんの領域で研究が進み,2023年5月現在までで154,182本の論文報告がある。一方で,麻酔科領域では2007年にわが国から報告された論文2)が初めてで,2,419本の報告と,発展途上であるといえる。麻酔薬やほかの薬剤,周術期管理がどのようにmiRNAを介して作用するのかは不明なことも多いが,将来的にmiRNAをターゲットとした薬剤が周術期で使用されると予想される。今回,miRNAをテーマに,麻酔管理におけるmiRNA発現変化について知見をまとめる。
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