投稿論文 工夫
Padgett-Hood型ダーマトームを用いた全層皮膚片分層化のコツ
柴田 佳晃
1
,
永松 将吾
1
,
佐々木 彩乃
1
,
藤岡 弓朗
1
,
青木 勇樹
1
,
呑村 顕
1
,
光嶋 勲
1,2
1広島大学病院形成外科
2広島大学病院国際リンパ浮腫治療センター
pp.455-458
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2025040020
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はじめに
Padgett-Hood型ダーマトーム(以下,Padgettダーマトーム)を用いて直接分層採皮を行う機会は減少しているが,植皮に際して全層皮膚を採取しPadgettダーマトームを用いて分層化する手技は広く知られている 1)。本手技は意図した厚みの分層植皮片を作成できるだけでなく,採皮創が直接縫合閉鎖可能であるため術後管理が容易で,患者の苦痛も少なく有用である。しかしながら,Padgettダーマトームの操作には多少の慣れが必要であり,初学者ではドラムから皮膚が剥がれることにより分層化に失敗する場合がある。本論文では,当院が分層化の際に意識している工夫やコツについて報告する。

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