増刊号 それぞれの創傷治癒
Ⅲ.躯 幹 1.乳房インプラント再建における創傷治癒
森 弘樹
1
1東京医科歯科大学形成・再建外科学分野
pp.S150-S153
発行日 2024年6月30日
Published Date 2024/6/30
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2024130035
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はじめに
乳房インプラント再建の創傷治癒においては感染と血腫の予防,そして一次再建における血流評価が重要となる。これらが初期の合併症減少と長期的な被膜拘縮の予防につながる可能性がある。乳房インプラント再建は歴史的には皮下留置で始まり,露出予防,被膜拘縮軽減のため大胸筋下が一般的となり,乳癌手術の縮小化に伴い,皮下留置も見直されるようになってきた。
本稿ではインプラント再建における創傷治癒の基本的事項と現在のトピックについて述べる。
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