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統計ノート リスクの比較 絶対リスク差、治療必要数(NNT)、助けられる可能性と害を受ける可能性(LHH)
浅井 隆
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
リスク評価
,
NNT (治療必要数)
Keyword:
Risk Assessment
,
Numbers Needed To Treat
pp.766-771
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022279368
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治療法の効果の程度、すなわち効果量を示す方法がいくつか存在する。絶対リスク差はグループ間のリスクの差を示し、治療必要数(number needed to treat:NNT)は、研究対象の治療法を受けていない人に比べ、その治療法を受ける人において1名より多く治療効果が出るために必要な対象者数を示す。助けられる可能性と害を受ける可能性(LHH)は、治療効果が出る確率が害が生じる確率に比べ、より高いか低いかを示す。絶対リスク差およびNNTの95%信頼区間を算出することにより、母集団での効果量を推定する。
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