投稿論文 紹介
蘇生の歴史 呼吸機能の解明 錬金術者と"賢者の石"
浅井 隆
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
呼吸
,
酸素
,
錬金術
,
肖像画
,
医学史(1601-現在)
,
センディヴォギウス, M.
,
ドレベル, C. J.
Keyword:
Alchemy
,
Oxygen
,
Respiration
,
Portraits as Topic
,
History, Modern 1601-
pp.142-149
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022108586
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ミカエル・センディヴォギウスは錬金術師として、"賢者の石"と呼ばれる硝石が気化したものが、生命維持に欠かせないものであると解釈した。現在では硝石を水に溶解させ、熱すると酸素が産生されることが知られているため、彼は現在知られている酸素のことを指していたことになる。コルネリウス・ヤコプスゾーン・ドレベルは、世界初の潜水艇の試験走行において、硝石の溶解水を気化させて酸素を供給した可能性がある。
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