投稿論文 症例報告
スガマデクス投与後に再クラーレ化が生じた筋強直性ジストロフィーを有する患者の乳房切除術の麻酔経験
村尾 浩平
1
,
宇野 梨恵子
,
阪本 幸世
,
松井 雄介
,
新宮 興
1岩手県立二戸病院 麻酔科
キーワード:
Ketamine
,
Propofol
,
筋緊張性ジストロフィー
,
筋弛緩
,
静脈麻酔
,
乳房腫瘍
,
非定型的乳房切除
,
Remifentanil
,
Rocuronium
,
Sugammadex
,
四連反応比
Keyword:
Anesthesia, Intravenous
,
Ketamine
,
Propofol
,
Mastectomy, Modified Radical
,
Myotonic Dystrophy
,
Muscle Relaxation
,
Sugammadex
,
Remifentanil
,
Rocuronium
,
Breast Neoplasms
,
Neuromuscular Monitoring
pp.1215-1219
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021050834
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
筋強直性ジストロフィーを有する56歳、女性の患者で身長は153cm、体重は47kgであった。全静脈麻酔下に乳房切除術を行った。手術時間は1時間36分、ロクロニウムは50mg使用した。手術終了時、四連反応比(TOF比)は0.8であった。ロクロニウムの拮抗にスガマデクス2mg・kg-1を投与したが、再クラーレ化が疑われる特異な筋弛緩回復を示し、スガマデクスの追加投与により筋弛緩状態から回復した。
Copyright© 2020 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.