投稿論文 紹介
指紋・静脈認証システムを用いた規制薬物管理室の運用
駒澤 伸泰
1
,
牧野 順子
,
澤井 俊幸
,
南 敏明
1大阪医科大学 麻酔科学教室
キーワード:
静脈
,
皮膚紋理学
,
病院管理
,
安全管理
,
規制薬物
,
認証システム
Keyword:
Veins
,
Safety Management
,
Hospital Administration
,
Dermatoglyphics
,
Controlled Substances
pp.1220-1223
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021050835
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規制薬物安全管理を目指した体制整備を行った。24時間、常時カメラ監視の規制薬物管理室を設置し、入室時に職員身分証明書(ID)の一部の手動入力および指紋認証を必要とするシステムを採用した。規制薬物管理室および保管庫を解錠できるのは、麻酔科医(麻酔科専門研修医と指導医)および薬剤師に限定した。麻酔科医は、保管庫を静脈認証により解錠し、必要薬物を出庫したのち、バーコード認証を行う。麻酔導入後に薬剤師が、バーコード認証された薬物の出庫および返却状況を確認し、不備を発見しだい、麻酔科医に確認している。麻薬の使用量と残量確認は、担当麻酔科医とダブルチェックを行っている。2017年と2018年の2年間で、麻薬、毒薬、劇薬をはじめとする薬物の紛失はなかった。
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