特集 女性のライフステージを “支える” 医療―性差をふまえた実践マネジメント
各論:産婦人科医ができる女性を “支える” マネジメント
1.ホルモン補充療法(HRT)と女性の生涯健康管理
篠原 康一
1
K. Shinohara
1
1愛知医科大学産婦人科〔教授(特任)〕
pp.833-840
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003937
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ホルモン補充療法(HRT)は更年期症状の改善のみならず,エストロゲン欠乏に伴う骨塩量低下や脂質異常などを改善し,閉経後女性の生涯健康管理の向上に有用である。まずエストロゲン欠落症状を問診し,あり・なしを判断し,HRTのリスクとベネフィットの説明と了解が得られ,投与を避けるべき症例に該当しない患者がHRTを希望すれば開始できる。なんらかの理由で子宮摘出を受け,子宮がすでに存在しない女性にはエストロゲン単独療法を用いる。子宮を有する女性には,子宮内膜がんの発生を予防する目的で,エストロゲン・黄体ホルモン併用療法を行う。HRTに期待される作用・効果・アルゴリズム・重要な鑑別診断を理解し,それぞれの組み合わせに,独特の “レシピ” ができるよう,それぞれの薬剤の特色や,患者側の特性を理解し,有害事象の少ないベストな選択ができる実践マネジメントをマスターしたい。

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